Dolphins of Greeceはイタリアに本部を置くNGO団体Tethys Research Instituteが指揮をとっている調査で、様々な沿岸環境に生存するイルカの個体群の安定を確保することを目的としている。今までの研究成果として、蓄積したデータによりイルカの個体群が直面する脅威を明らかにし、イルカと海洋環境両方の保全活動を行ってきた。また、調査で得られた基礎データは論文として発表するだけでなく、政府と連携して法整備を進める上での大切な科学的データとしても用いられている・・・
回遊するコククジラの個体識別のため、小型ボートから写真撮影を試みる。この個体識別調査は、回遊(Migration)を行うコククジラが毎年この季節に戻ってきているかを個体毎に確認し、生息数を把握する事を主な目的としている。しかし、調査当日は、悪天候により荒れた海での調査であったため、私以外のボランティアは皆、船酔いにより調査継続が不可能であったこともあり、個体識別調査は断念し、コククジラの行動観察に努めた。スタッフがターゲットした個体についての行動調査は、コククジラの行動を分析すること、更に・・・
ギリシャの北西部にあるアンブラキコス湾、イオニア海の内湾には、かつて多くのバンドウイルカ、マイルカが生息していた。だが、近年の漁業における乱獲により、イルカの餌となるイワシが減少してしまい、イルカの個体数も減少している。そのイルカ達を保護するためにこの調査は行われている。 また今回の調査では、イオニア海の内湾において新たに生まれたマイルカも確認することが出来た。この経験を通して、この地域での環境に対する考え方、地元漁師との関係、そしてこれから持続可能な環境へとするためには何が必要かなどを考えた・・・
コククジラ(Eschrichtius robustus)は北太平洋沿岸に生息し、カリフォルニア沖等に生息する北東太平洋系と、韓国などのアジア沿岸に生息する北西太平洋系の2つの系統に分かれる。北東太平洋系群は、夏場はアラスカ沖、冬場はより暖かいメキシコ沖に現れ、約2万kmもの距離を回遊する。 古くからコククジラは捕鯨の対象とされており、一時期では絶滅危惧種リストに載る程個体数が減少していたが、現在では十分回復したとして絶滅危惧種のリストから外されている。しかし近年再びその個体数の減少が懸念されている・・・