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第1期生プロジェクト報告

南アフリカのペンギン   コククジラの回遊
カリフォルニアのラッコとイルカ スペインのイルカ
ニュージーランドのイルカ  

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第5期生プロジェクト報告 第6期生プロジェクト報告 第7期生プロジェクト報告
第4期生の派遣は新型インフルエンザの影響により中止となりました。
南アフリカのペンギン [2006年8月14日〜25日]
プロジェクトの
ボランティアとともに
東京大学大学院 櫻田玲子さん
プロジェクトに参加して
 プロジェクトに参加する前は、環境問題やさまざまな問題に取り組む時の姿勢で重要なことは、個々の意識であり、個々の活動こそが重要だと考えてきました。例えば、買い物にマイバックを持って行くなどの地味な活動こそが環境問題に取り組む根底に必要だと思いました。しかし、今回プロジェクトに参加したことで、これまで考えてきた「個々の意識、個々の活動」だけでは、十分とは言えないことに気が付きました。
 最近知った言葉に、「アドボカシー(advocacy)」という単語があります。これは、声に出し発言をすることで周囲に伝え、ゆくゆくは政策や社会の仕組みを変えていこうという意味を持ちます。私は、自分の家族、友人など周りの人や社会に対して、発言をしてこれらの諸問題にともに取り組む必要性を感じました。

詳しくはPDFにてご覧いただけます。(PDF:713KB)

調査の紹介
道路横断中のペンギン(Beach Road)
道路横断中のペンギン(ビーチロード)
 調査の一つとしてペンギン横断調査を行いました。これは、道路がペンギンに及ぼす影響と、車や人の影響を調べるためのものです。ペンギンは、早朝、海へ向かい採餌し、夕暮れ時に雛に給餌をするために巣へ戻ります。観察者は、早朝と夕暮れ時にペンギンが多く通るビーチロードとコーネリアロードで双眼鏡を用いて、道路を横断したペンギンおよび通行した車、人、その他の動物のカウントを行います。
 ビーチロードでは、2時間で400羽ほどのペンギンが横断したため道路の砂利が無くなり、目に見える形で「ペンギンの道」ができていました。


カリフォルニアのラッコとイルカ [2006年8月17日〜26日]
プロジェクトで調査する
ボランティアとともに
三重大学大学院 坪井絵莉子さん
プロジェクトに参加して
 今回私は科学に携わる者として、「情報の共有」に関して大きな感心を持ちました。調査地で散歩をする人やカヤックを楽しむ人など、さまざまな目的を持った人に出会います。スタッフは、出会った人には気軽に挨拶し、私たちが行っている調査の内容から研究者の名前まで、実に細やかに話をしていました。一方で、地元の人々から情報を提供してもらい、大変貴重なサンプルに出会うこともありました。「情報を共有する」という文化はとても素晴らしいものだと思います。野生問題や環境問題を考える上で大変なのは、今ある目の前の問題を広く多くの人々に根付かせることだと私は考えています。私たちは今の豊かな生活をやめることはできませんが、その代償を「知る」義務があると思います。

詳しくはPDFにてご覧いただけます。(PDF:293KB)

調査の紹介
バンドウイルカの背びれ
バンドウイルカの背びれ
 イルカを発見した場合、個体識別を行うためスタッフが背びれをデジタルカメラで撮影します。一日の調査で約100〜150枚程度写真を撮ります。ボランティアはイルカの位置を知らせるため、船内で3方向、船首、左、右に分かれ、イルカの移動を監視します。監視の際は船首を時計の12時とし、何時方向にいるかを知らせます。スタッフハウスへ戻り、撮影した背びれのキズを詳しく観察し、これまで同定されているものと見比べ識別を行います。


ニュージーランドのイルカ [2006年8月20日〜9月1日]
ボランティアとともに
関西大学 高橋真史さん
プロジェクトに参加して
 今回、決定的に思い知らされたのは、人間は気の遠くなるような生態系の、ほんの一部にしかすぎないという事実です。この調査では、ハラジロカマイルカだけでなく、その周りに餌を求めて集まるさまざまな鳥やアザラシ、さらにはハラジロカマイルカを食べるシャチにも遭遇しました。この経験から、途方も無い食物連鎖の関係、全ての生物は持ちつ持たれつの関係で存在しているのだということを、そして、人間もその連鎖状の存在に過ぎないのだということも痛切に思い知らされました。

詳しくはPDFにてご覧いただけます。(PDF:501KB)

調査の紹介
5人乗りのゴムボートで調査中のボランティア
ゴムボートで調査中の
高橋さんとスタッフ
 1時間毎の環境調査(日時、地点、波高、風速、水深、天気)と、イルカを見つけた場合はその群れを追跡し、2分毎に頭数・行動種類・ジャンプの有無・地点の観察を行います。また、個体判別のため、カメラで背びれなどを撮影しました。餌の捕獲をしている場合は、潜水チームが海に潜り、その様子を撮影します。イルカを見つけるまでは、ひたすら海上をボートで走り回り、皆で360度の視界をフォローできるように分担して観察しました。他にも、貝の養殖場の地点を記録し、その地図の作成も行いました。


コククジラの回遊 [2006年8月20日〜25日]
修了式での報告
早稲田大学大学院 石黒裕梨さん
プロジェクトに参加して
 以前から関心のあった野生動物学について、その一端を幸運にも今回の調査で垣間見ることができたことは、生涯に渡る大きな糧となりました。今回の調査によって得られた多くの命題(日本近海における鯨の生態系、今年度の国際捕鯨委員会(IWC)総会を受けて改めて日本の捕鯨問題を問う等)と向き合いながら、今後さらに学問を重ねていきたいと考えています。今はまだ明言することはできないですが、今回の体験を自分の中で上手く消化し、遠くない将来に何らかの形で社会に還元していくことができれば幸いです。

詳しくはPDFにてご覧いただけます。(PDF:845KB)

調査の紹介
シーカーヤックで調査を行うボランティア
シーカーヤックで調査を
行うボランティア
 焼ベーグルに林檎といった朝食の後、スタッフのジェン指導の下、二人でシーカヤックに乗り込みます。GPSで調査地点の緯度と経度を測り、海表面の水温や海水の塩分濃度・濁り度を計測する作業。私は二人乗りカヤックの後方に座り、前席にいるジェンの「右!左!まっすぐ!」というきびきびした掛け声に合わせて、必死に進路を変えていきました。いくつもの島を越え、ジェンが計測している間には私が海草をつかみ続け、カヤックが流されないように注意しました。私は初めて見るGPSの扱いにとても苦労しました。


スペインのイルカ [2006年9月2日〜13日]
水中マイクでマッコウクジラ
の鳴き声を聞く古賀さん
琉球大学大学院 古賀奏子さん
プロジェクトに参加して
 このプロジェクトを通して環境調査に携わり、ボランティア活動を行うということについて改めて考えさせられました。ボランティア活動を行うことは何かをしてあげるということではなく、こちらの方が貴重な体験をさせてもらっている、ということを自然に感じることです。さらに、自分の手が空いていたら他のメンバーを助け、お互いに自然に協力し合うことができました。皆誰が言うともなく行動を始め、自ら進んで協力し合うことができたことで本当に快適で素晴らしい日々を送ることができたと思います。メンバーとの船上での生活からチームワークの重要性を学ぶことができました。

詳しくはPDFにてご覧いただけます。(PDF:871KB)

調査の紹介
船の真下を泳ぐマイルカの群れ
船の真下を泳ぐ
マイルカの群れ
 イルカに出会うたびに興奮し、皆で一生懸命観察しました。イルカの群を発見した時は通常の作業に加えて、発見した生物種、観察時刻、座標位置、周囲の状況などの記録をつけます。また、個体識別を行うため、イルカの写真を撮ります。さらに、ゾディアックというモーターボートでイルカに接近し、DNAを調べるための皮膚サンプルを採取します。研究者が特殊な器具を使って採取したサンプルをラベル付けして保存します。
 調査中はマイルカ、バンドウイルカ、スジイルカの群れを発見しました。船の真下を船と同じスピードで一緒に泳ぐイルカを見て研究者は「イルカは遊ぶのがとても好きで、考えながら泳いでいるんだよ」と教えてくれました。
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